この期に及んで愛されようとしている自分が気持ち悪い
私は両親のことが大好きで大嫌いだ。
毎日一緒にいれば、嫌なところもいいところも見えてくる。
母は友達のようで話が合う。毎日しゃべってても話が尽きないから、楽しいし楽だ。
でも弟のことが絡むと一気にめんどくさい女になる。
「○○(弟の名前)の帰りが遅い」、「○○が勉強しない」、「○○が言うことを聞かない」...このような愚痴をこちらが勉強してようが、本を読んでいようが、お構いなしに言ってくる。いい気分がぶち壊しである。心がざわっとする。
なぜ心がざわっとするのか私は知っている。
うらやましいのだ。
何をしても心配して口を出される弟が。
どんなに成績が悪くても愛されている弟のことが。
弟が生まれるとだいたい姉というのは二番目になる。そのことが幼い頃はなんだか誇らしかった。
「私はお姉ちゃんだから弟を優先するのは当然だ、それをわかってる私すごいでしょ」と。
そして両親はそれを褒めてくれた。だからそれでいいのだと思っていた。
でも違った。弟を優先させることと私を蔑ろにすることが、両親の中では同義だった。
弟が言うことを聞かない、どうしたらいいんだ、と娘に言うことが、どれだけ娘を傷つけているのか、それは母には一生わからないと思う。
あなたよりも人生経験少ないやつに聞いてどうすんだって思いながらも、こうすれば?とアドバイスすると一気にふて腐れる。可愛くねえ。
弟のことを怒る声が嫌いだ。心配すらしてもらえない自分と向き合わなくちゃいけないから。
この間、神社に行った。私は大学、弟は高校の合格祈願をしに。そのとき母に言われたことで、もう私は「愛されたい」なんて思っちゃいけないんだと悟った。
「もう、お前(弟)の方が心配やわ」
同じ受験生なのに。同じように不安なのに。
わかってる、母は、受験生なのに勉強もせずにダラダラしてる弟が合格できるのか心配で、勉強してる私は合格するだろうって思ってくれてて、逆にそれは信頼してくれてるってことだから喜ばなきゃいけないんだよね、わかってる、わかってるんだよ。
でもさ、やっぱりしんどいよ。
私は第一子で、何をするにも初めてで、大学に行く親戚もほとんどいない状況で、自分でやるしかない。それはわかる。
それに比べて弟はどう?行きたい高校も調べない、勉強もしない、あげくに模試すら自分で受けないようなやつに、資料請求やってあげるんだ?
私自分でやったよね?私のときは「私らわからんから頑張ってな」って言ったよね?
自分でも、なんで弟と比べてこんなこと言ってるんだろうって思うけど、思わずにはいられない。
私は勉強しなきゃ両親に見てもらえなかった。頑張らなきゃ見てもらえなかった。
昔はそれでよかったのに、なんで今こんなに淋しい気持ちなんだろう。
誰かに必要とされたい。ここにいていいんだよって言ってほしい。何もできなくても、何もあげられなくてもいていいんだよって言ってほしい。
弟を見てると、両親にいろいろ言われるのが鬱陶しそうだ。
あれだけ言われれば鬱陶しいだろう。
でも何もしなくても認めてもらえるってすっごい羨ましいよ。
愛されたいよ。気持ちが一方通行じゃない愛も知りたいよ。淋しいからジャニーズが好きな訳じゃないって言いきれない自分が哀しいよ。
言われたことをセルフ再生して、心をずったずたにせずにいられる日はくるのかな。心のリストカット。
もう、そんなことも思い出さないくらい、毎日幸せを積み重ねられる日がくるといいな。
未来の私へーーーーーー!
あなたは今幸せですかーーーーー!?
あなたが幸せでいられるように、今の私は頑張ってまーーーーす!
苦しんで悩んでどうしようもない今もいつか肯定できるように生きるねーーーーー!
だからあなたは自分で自分を幸せにしてあげてくださーーーーーい!
以上、未成年の主張でした。