100%片想い

アイドルに魅せられた女のうわごと

ぶいしっくす と 日々のこと

はじめての失恋

 

春休みです。ですので、私の失恋について記します。(暇か)

 

事の発端は、文化祭のクラス出し物。何をトチ狂ったか私は、赤いワンピースを着て踊ることになりました。それを見たある男子が私に向かってこう言いました。

「似合ってる。可愛いやん。」

可愛いなどと言われたことのない私は舞い上がって、まぁ物の見事に好きになりました。自分の気持ちに気づいてからの私の行動は早かった。

 

すぐさまクラス一の美人(彼氏有り、アイドル好きという共通点)に相談。すると彼は、割と誰にでも可愛いというらしい。それでも好きになったら一直線な私は彼女に助言を乞う。すると「メアドを聞かれたら男子は嬉しい」と言われる。

 

翌日には聞いてたよね、メアド。震える手で。聞くの初めてだし、周りに不審がられないように(時期は9月、仲良くなりたいにしても遅すぎる)努力しました。いろいろ脳内シュミレーションをして、意を決して聞くも快諾。いろいろ拍子抜け。

 

そこからは毎日話題を見つけてメール。学校で話すことはないものの、授業中チラチラ見てました。そんなこんなで一ヶ月が経ちました。

待ちに待った修学旅行!しかも最終日の自由行動は同じ班!絶好のチャンスでした。

 

一日目二日目の同じ班の子に打ち明け、深夜二時まで恋バナ。そして四時から散歩しながら恋バナ。

 

しかし、事件はその二日目の散歩で起きました。

彼が他の女子と海辺で親密そうに話していたのです!その女子は女の勘で、やばいなぁと思っていた子でした。しかもその子とは最終日ホテルの部屋が一緒でした。

 

案の定は二人はその日から付き合うことになり、部屋でラブラブ電話、のろけ、悪夢のフルコースを堪能しました。彼女に悪気はありません。だからこそ、勝手に失恋した私は体も頭も重かった。しかし、次の日は自由行動。イチャイチャしているのを菩薩のような眼差しで眺めるしかなかった。

 

あの気持ちはウソだったのだと思い込もうとしました。でも、できなかった。

だから手紙で思いを伝えました。返事は「そんな風に思ってくれてたなんて知らなかった」というものでした。私は土俵にすら立っていなかったのです。私が猛アタックのつもりでしていたことはなんでもなかったみたいです。

 

これが私のはじめての失恋。

 

結局自分は恋をしているという状況によっていたのです。たわいない話なんてできなくて、メールもまるでインタビュー。「好きな食べ物は?」「誕生日は?」「血液型は?」相手に興味があって聞くというよりは、パズルのピースを埋めていくように情報を集めていました。

 

今まで恋というものに無縁で、目の前に現れることのないアイドルが好きだったから。実際に仲良くなっていくというプロセスを学んでこなかった。

わたしはアイドルの横顔が好きだ。決してこちらを向くことはないから。その反面、だれかの目線の先にいるのが自分だったら、とも思う。誰かと向き合うということは自分と向き合うということ。汚いエゴだらけの自分と向き合いたくなくて、人と向き合うことから逃げてきた。そのツケが回ってきた。それだけのことです。

 

いつか本当に人を好きになりたい。